秋といえば、食材がいっそうおいしく感じられる季節。
そんな「食欲の秋」にぜひ取り入れたいのが、
香り豊かなフレーバーオイルです。

オリーブオイルなどの植物油にハーブやスパイス、
柑橘類などの香りを移したもので、
料理に深みやアクセントを加えてくれます。

数滴で風味が変わり、
手軽に“プロの味”を再現できるのが魅力です。

■フレーバーオイルの魅力
フレーバーオイルの最大の魅力は、香りと風味で料理を格上げできる点。
素材本来の味を引き立てつつ、
香りによる満足感がプラスされるため、
塩分や糖分を控えた食事でも物足りなさを感じにくくなります。

■代表的な種類
フレーバーオイルには、
目的や料理に合わせて多彩な種類があります。

ガーリックオイル：
パスタや炒め物に。
香ばしい風味で食欲をそそります。

チリオイル：
ピザや餃子、
ラーメンなどにぴったり。
辛みがアクセントになります。

ハーブオイル（バジル・ローズマリー・タイムなど）：
魚介や鶏肉、サラダとの相性抜群。
香り高く、洋風料理を格上げします。

トリュフオイル：
きのこやポテト料理におすすめ。
少量で高級感のある香りを演出できます。

■愛媛ならではのフレーバー
愛媛の気候と土壌が育む柑橘は、
フレーバーオイルにぴったり。
手に入りやすい柑橘のフレーバーオイルをいくつか紹介します。

ゆずオイル：
繊細で上品な香り。
お刺身や湯豆腐、
鍋料理の仕上げに数滴垂らすと、
まるで料亭のような味わいに。

伊予柑オイル：
愛媛特産の伊予柑を使用。
白身魚のカルパッチョなど
前菜からアイスクリームにかければデザートまで
伊予柑の香りがいつもの味をやさしく変化させます。

レモンオイル：
しまなみ地域のレモンを使えば、
爽やかでキリッとした風味に。
サラダやグリルチキン、
焼き野菜におすすめ。

ローズマリー×レモンオイル：
魚介料理やマリネにぴったり。
瀬戸内の魚と相性抜群です。

ゆず×唐辛子オイル：
和風ペペロンチーノや餃子のたれに。
ピリッとした辛みとゆずの香りが食欲をそそります。

■使い方のアイディア
フレーバーオイルは「加熱」「仕上げ」どちらでも活躍します。

仕上げオイルとして：
焼き魚やグリル野菜、
スープの仕上げに数滴垂らすだけで香りが立ち、
ぐっと華やかな印象に。

ドレッシング代わりに：
バルサミコ酢やレモン汁と合わせて、
簡単なサラダソースに。

パンやピザに：
焼きたてのパンに塗ると、
風味が引き立ちます。

マリネや漬け込みに：
肉や魚を漬けておくと、
柔らかく香り豊かに。
ほんのひと手間で、
家庭料理が一気にレストランのような仕上がりになります。


■フレーバーオイルのつくり方
自宅でも簡単に作れるのもフレーバーオイルの魅力です。
基本の手順は次の通り。

材料：
・オリーブオイルまたは好みのオイルを適量
・香りをつけたい素材（にんにく、鷹の爪、ローズマリー、レモンの皮など）

作り方：
素材を軽く洗って水分をしっかり拭き取る（※水分が残るとカビや腐敗の原因に）。
清潔な瓶に素材を入れ、素材が全てつかるまでオイルを注ぐ。
冷暗所で数日寝かせれば完成。
常温で保存できますが、２週間程度で使い切る量を作るのがポイントです。

■まとめ
香り豊かなフレーバーオイルは、
秋の味覚をいっそう引き立てる魔法の調味料。

きのこ、さつまいも、秋鮭など、
旬の食材と合わせれば、食卓がぐっと豊かになります。

愛媛の地場産品なども活用しながら、
ぜひこの秋、あなたのキッチンにも
お気に入りのフレーバーオイルを一本加えて、
香りと味わいの“秋の贅沢”を楽しんでみてください。