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東予の耳より情報

『星加のゆべし』受け継がれる「勇蔵」の名に隠された思い。

2017.10.17

西条市にある老舗菓子舗「星加のゆべし」が提供する「ゆべし」。

ゆべしを漢字で書くと「柚餅子」。「まるゆべし」は文字通り柚子の中身をくり抜いて、

中に砂糖、白みそ、柚子、米粉、餅粉を混ぜたものを詰めて蒸したもの。

起源は足利時代と言われ、武家の保存食として受け継がれてきました。

 

さて、「星加のゆべし」は江戸時代の慶応3年(1867年)、初代星加勇蔵が佐伯本家の秘伝に従って作った

「まるゆべし」を西条藩主松平公に献上したことが始まりです。

そこから初代が、ゆべしづくりを本業とし星加勇蔵商店(後の株式会社星加のゆべし)を創業しました。

 

「星加のゆべし」では、代々の当主が初代「勇蔵」の名前を襲名します。

つまり、初代以外の当主は生まれた時の名前と、受け継いだ「勇蔵」の名前の2つを持つことになります。

平成3年(1991年)に襲名した現在の当主は4代目です。

 

日本では特殊技術を要する職業に、この襲名という伝統が残っています。

ただ、皆さんがよく耳にするのは、歌舞伎や落語など芸能の世界での襲名が多いのではないでしょうか。

他にも刀鍛冶や陶工などの職業に襲名制は残っていますが、菓子店で今なお襲名を続けているお店は全国的にも珍しいことです。

当主が交代しても、「勇蔵」の名を守ることで、お客様にゆべしづくりの精神は変わらないことを示す証なのでしょう。

名とともに秘伝の味と製法を守り続ける「星加のゆべし」は昨年150周年を迎えました。

 

 

「まるゆべし」を作るには、手間暇がかなりかかります。

もともと保存食ですから、蒸す・干すを約3か月繰り返してやっと完成します。

全て手作業でひとつひとつ、中のゆべしの熟成具合をうかがいながら、蒸してはまた干す。

複雑な工程を経て出来上がるまるゆべしは年間に2000個しか作れない珍品です。

 

 

作業工程も味付けも江戸時代から変わらない伝統菓子。

召しあがる際には、蒸し直していただくと馥郁(ふくいく)とした風味が一層際立つそうです。

 

星加のゆべしホームページはこちらから

 

株式会社星加のゆべし

本社:愛媛県西条市西田甲538-2(石鎚神社参道横)

TEL:0897-55-8474

東町店:愛媛県西条市東町225-2

TEL:0897-56-2447