愛媛県新居浜市にある総合住宅展示場「ホービス新居浜」

ホービス新居浜 住まいと暮らしのクリエイティブプラザ

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東予の耳より情報

新居浜市の天然記念物アツケシソウをご存知ですか

2017.04.21

アツケシソウは明治24年に北海道厚岸町で発見された、アカザ科の植物です。塩水をかぶる砂地に生え、秋には紅葉して陸地に生えたサンゴのように見えます。明治末期に新居浜市でも自生していることが確認され注目を浴びました。というのも、日本国内でアツケシソウが生息する地としては、新居浜市が最南端にあたり、学術的にも珍しいものだそう。

昔、瀬戸内海沿岸では製塩業が盛んで、新居浜市多喜浜の塩を北海道に運んだ際に、船に積み込んだ土砂に種子が混じっていたのではないかといわれています。

しかし、国策変更で塩田が姿を消し、同時にアツケシソウも生息の危機に。貴重な植物であるアツケシソウを保護するため、阿島・川尻の池に移設し現在も保存活動が続けられています。昭和59年、新居浜市の天然記念物に指定されました。

 

アツケシソウは葉っぱや花は小さく退化していますが、茎が多肉質で濃い緑色をしています。この茎が、10月末ごろには紅葉し、川尻の池の周囲一面を赤く染めます。紅葉の頃にはサンゴのような珍しい植物を見に全国各地からたくさんの人が訪れます。

ちなみに、ヨーロッパでは野菜として食されていて、ゆでて食べると塩味があっておいしいそう。日本では環境省の絶滅危惧ⅠB類ですから、昔のように刺身の妻に使ったりはできません。