愛媛県新居浜市にある総合住宅展示場「ホービス新居浜」

ホービス新居浜 住まいと暮らしのクリエイティブプラザ

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営業時間 10:00~17:00

HOW TO 家づくり

熊本地震
Vol.1 耐震編 記憶に新しい4月14日に起きた熊本地震。
最大震度は7、いまだに余震が続くなか、住宅被害は4万件を超えている。

その内訳は2847棟が全壊、5324棟が半壊(5月15日現在)とされ、甚大な被害が出ている。また、政府が平成25年3月18日に発表した「南海トラフ巨大地震の被害想定」(第二次報告)では、愛媛県内ほぼ全域が震度6弱から6強の想定となっている。これを受け、県が中心となって住宅の耐震化を図っているが、現在耐震化率は71.4%。これを100%にまで引き上げれば災害時の建物全壊棟数は約10分の1に軽減できるとされる。このような現状を見ても、耐震化は、今後家づくりにおいて最も重要なポイントの一つであろう。

  • セキスイハイムのボックスラーメン構造

    セキスイハイムの
    ボックスラーメン構造

  • パナホームの「パワテック」モノコック構造

    パナホームの「パワテック」
    モノコック構造

  • 住友林業のビッグフレーム構法

    住友林業の
    ビッグフレーム構法

  • 一条工務店の6面体モノコック構造

    一条工務店の
    6面体モノコック構造

構造:強固な躯体で揺れに対応

地震や暴風、積雪など外からかかる力の影響を受けた時、住宅を安定させるために重要なのは構造だ。国土交通省が定める「住宅性能表示制度」のなかでも構造の安定に関する項目を一番に掲げている。

セキスイハイムの「ボックスラーメン構造」は、5mの高さからの落下実験テストにおいてひずみや亀裂などが発生しない高強度ユニットを使い、ユニット同士を高圧ボルトで頑強に接合し一体化することで、さらに強い構造体を造り上げている。この「ボックスラーメン構造」は超高層ビル建設にも採用されている。

また、パナホーム独自の鉄骨構造技術「パワテック」の大型パネル構造は、「モノコック構造」と呼ばれる構造材を面接合により一体化させたきょうじんな構造。外壁、床、屋根などのパネルを強靭なボルトとジョイント金具で一体化させた強固なブロック体は、構造体全体で力を受け止め分散するため、繰り返し発生する地震にも強い構造となる。

住友林業の「ビッグフレーム構法」は日本で初めて梁勝ちラーメン構造を木造住宅で実現した。主要構造材として使用されるビッグコラムは、一般的な柱の5倍以上の幅を持ち、高い剛性と寸法安定性を実現している。構造躯体は金属と金属で緊結するメタルタッチ接合でさらに強固に一体化され、優れた耐震性を確保しながら、設計の自由度の高い木造住宅が可能となった。

一条工務店は、ジェット機と同じモノコック構造を採用。面全体で力を受け、バランスよく分散する超高耐震構造。独自の耐震設計により適切な壁量、壁配置にてプランニングし、災害時の拠点となる消防署などの建物と同じ、数百年に一度程度発生する地震の1.5倍の力に対して、倒壊、崩壊しない、住宅性能表示制度の最高ランク「耐震等級3」を実現している。

  • 積水ハウスの「シーカス」

    積水ハウスの「シーカス」

  • ミサワホームの制震装置「MGEO(エムジオ)」

    ミサワホームの制震装置
    「MGEO(エムジオ)」

  • 大和ハウス工業の「D-NΣQST(ディーネクスト)

    大和ハウス工業の
    「D-NΣQST(ディーネクスト)

  • 三井ホームの次世代制震技術「VAX」

    三井ホームの次世代制震技術「VAX」

制震:揺れのエネルギーを吸収・変換

地震対策として、建物の構造自体を強化する方法の他に、最近は地震の震動を制御する方法も進んでいる。

積水ハウスの地震動エネルギー吸収システム「SHEQAS(シーカス)」は、地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変換して揺れを吸収する制震構造システムだ。揺れが低減することで建物の変形を最小限に抑え、繰り返しの地震に耐える安全性・耐久性の高い、長寿命住宅を実現。「国土交通大臣認定」を取得している。

ミサワホームの制震装置「MGEO(エムジオ)」は壁の内部に複合テコ原理を応用した独自の変位拡大機構と、高減衰ゴムをセットした制震ダンパーを組み合わせた。レーシングタイヤの開発技術から生まれた高減衰ゴムは、地震等による運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、衝撃を最大約50%軽減する。

エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を開発した大和ハウス工業。揺れを受けると「Σ型デバイス」が上下にしなやかに動き、効果的に地震エネルギーを吸収する仕組みだ。揺れ幅を軽減し揺れの収束を早めることで、外壁や構造体の損傷を最小限に抑えることができる。震度7クラスの地震に連続して耐える耐久性も確保されている。

また、三井ホームの次世代制震技術「VAX」は強固な構造躯体の「安全」に制震デバイスの「安心」をプラス。特殊ダンパーを有する制震デバイスを室内側に設けることで上層階への揺れの伝播を熱エネルギーに変換・抑制し、建物の揺れを低減する仕組みだ。建物自体を「避難所(シェルター)化」し、余震が来ても安心して暮らせるシェルターと呼ぶに相応しい堅牢な建物になっている。

免震

建物と基礎との間に特殊なゴムなどの装置を設置し、地盤と切り離すことで地震のエネルギーを建物に直接伝えないのが免震構造。地震の際に建物の移動をゆっくりとさせる「アイソレータ」や、揺れを抑える「ダンパー」と呼ばれる装置を使用する。

基礎

地震の衝撃をダイレクトに受け止める基礎部分の強化も地震対策には欠かせない。コンクリート量や鉄筋量を増やしたり、建物と基礎を結ぶアンカーボルトに工夫を施したりして、各メーカーが独自の技術で耐震性を高めている。

「災害大国」日本。実際、世界で起きたM6以上の地震のうち、約2割が日本で起きている。
いかに被害を最小限に食い止めるか、各住宅メーカーは研究、開発・実験に余念がない。
私たちも「もしも」の備えのために、地震対策は万全にしておきたい。