みんなのこだわり、我が家のカレー事情
大人にも子どもにも愛される家庭料理カレーライス。
「カレー(curry)」はインド料理をもとにイギリスで作られたものですが、各国で独自に変化したという面白い背景があります。国によってはスープやディップ状のものが見られますが、日本ではご飯にかけるペースト状のルーを用いた「カレーライス」が主流ですね。
今では元の「カレー」からかなりかけ離れたものとなっていますが、それでも日本人には古くから馴染み深い、人気の料理です。
初めて挑戦した料理にカレーを選んだ方や、文化祭や野外学習、部活の合宿などで友人たちと作った思い出がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、そんなカレーですが、ひとくちにカレーと言っても様々なアレンジ方法があり、家庭によっては全く異なる食材が使われていたりします。
具材やスパイスなどこだわりに際限はなく、ものによっては「あれ? これってうちの家だけ?」と思うものもあるかもしれません。
最近では、その独自性を逆手に取った「○○家のカレー」と、オリジナルレシピを公開している方も多く見られます。
ではどういったものがあるのか、いくつか例を挙げてみましょう。
【スパイス編】
「ココア粉末やインスタントコーヒーを入れる」
こちらは結構有名なアレンジ方法です。ココアやコーヒーの苦みはカレーと相性が良く、旨味とコクが倍増します。苦いと話題の高カカオチョコレートを2~3片入れるのもおすすめです。
「煎った茶葉を入れる」
ほうじ茶や緑茶の茶葉をフライパンなどで煎り、ミルで粉末状にしたものを入れます。
お茶の香ばしさが増し、どこか和の雰囲気を感じるカレーに。蕎麦の実(蕎麦茶)もおすすめです。
【具材編】
「ローストしたヒマワリやカボチャの種」
一緒に煮込むほか、食べる直前にルーの上に散らせば、見た目が華やか、カリッとした食感も楽しい一品になります。
アーモンドなどの定番ナッツもいいですが、たまには変わった種実を試してみませんか?
「レモン」
意外に思われるかもしれませんが、レモンも立派な具材の一つ。特に、チキンカレーと相性がいいと言われています。
生の果実をそのまま使ったり蜜付けの輪切りレモンを入れたりと、思い思いに試しましょう。
「ちくわやじゃこ天などの練り物」
カレーには珍しい食感と風味を楽しむことができます。ぶつ切りにした練り物を事前に出汁でしっかり煮込めば旨味とぷるぷる感が増します。
シーフードカレーとはまた違った海の味わいはいかかでしょうか?
【その他】
「ルーの半分をシチューにする」
辛みが減りまろやかさが増すので、辛い物が苦手なお子様にもぴったりです。
もっと簡単に、水の代わりに牛乳や生クリームで煮込む方法もあります。
「麻婆豆腐の元と一緒に煮込む」
スパイシーさを足したい方向けのアレンジ方法です。
カレーのスパイスとは少し異なる中華系のスパイスで、新たな風味が生まれます。
他にも、肉の代わりに厚揚げを入れたり、ワインと煮込んでビーフシチュー風にしたりと挙げたらきりがありません。
これからの季節、慣れ親しんだ我が家の味だけでなく新たなカレーワールドを開拓してきませんか。