「あなたの誕生石は何ですか」
「誕生石」とは、1月から12月にちなんだ天然石や宝石の事をいいます。 国によって若干種類は異なりますが、日本ではアメリカの宝石商組合が定めたものをベースに、全国宝石商協同組合(現:全国宝石卸商協同組合)が珊瑚と翡翠を追加したものを独自に制定しています。 1月はガーネット、2月はアメジスト、3月はアクアマリン・珊瑚……と、聞いたことがある方も多いでしょう。 各石には意味や願いが込められており、自分の生まれた月に割り当てられた宝石を身につけることで、なにかしらのご利益にあずかるなどといった俗習もあります。 そのようなことから、友人や恋人の誕生日プレゼントに誕生石をモチーフにしたアクセサリーやグッズを選ぶ方も少なくはありません。 さて、そんな誕生石ですが、最近新たに見直し改訂されたことをご存知でしょうか。 2021年に全国宝石卸商協同組合、日本ジュエリー協会、山梨県水晶宝飾協同組合の3つの団体の連携により、新たに10種類の石が加えられたのです。 改訂の理由は様々ですが、63年ぶり(2021基準)の改訂により、改めて宝石への関心が高まってきているようです。 では、何が追加されたのか見てみましょう。
例えば3月のアイオライトという石はウォーター・サファイアとも呼ばれており、見る角度によって菫色から淡い枯草のような色に変化するという面白い特性があります。
7月のスフェーンはチタンを含む石で、鉱物名ではチタナイトと呼ばれています。ダイヤモンドよりも光の分散(ファイア)が強く、鮮やかな黄色や緑色に輝きます。
名前や色など今はまだ聞き慣れないものもあるかもしれませんが、今後はもっと馴染みの深いものになっていくかもしれませんね。
最後に、石の扱い方についても記載しておきます。a
【石の扱い方】
・日光を避けて暗所で保管しましょう
・保管時に防虫剤や乾燥剤を入れてはいけません
・使用後はこまめに洗って皮脂や酸などの付着物を落としましょう
・洗浄には専用の洗剤や布を使いましょう。真水でしっかりすすぐことも大事です。
石は大切に扱うことで永く輝きを維持します。
この改訂を機に、ご自身や友人たちの誕生石を調べ直してみてはいかがでしょうか。