見逃せない冬の水分不足
12月を迎え、寒さが厳しさを増してきました。
空気も乾燥しスキンケアや保湿、加湿が必要な季節です。
静電気も発生しやすいのでドアの開け閉めの際にパチッと痛い思いをされた方もいらっしゃるかもしれません。
■冬になると乾燥するのはなぜ? ■乾燥による身体の影響 ■「かくれ脱水」とは ■脱水状態のサイン ■「かくれ脱水」対策に水分を 夏は熱中症、冬は脱水症と、日本では脱水症状のピークが年に2回やってくると言われています。
気温が上がると空気は膨張し、水蒸気(水分)を多く蓄えることが出来ます。
反対に、気温が下がる冬場などは空気が収縮し、蓄えられる水蒸気の量が減ります。このことによって湿度が低下し、空気が乾燥します。
朝起きたときに窓やサッシに結露が生じていることがあると思いますが、それは夜間の冷えにより空気中に含むことが出来る水蒸気量が減ったことで、含みきれなかった水蒸気が液化し、結露となるからです。
※なお過度な加湿や急激な寒暖差は、カビやダニの発生だけでなく家の壁紙や柱の傷みの原因にもなるのでご注意ください。
空気が冷えて乾燥すると肌や髪の水分量が減り、荒れやかゆみの原因となります。
また、身体の外側だけでなく内側にも乾燥の影響はおよび、血中の水分量が減ることで血液がドロドロの状態になり、身体の隅々に酸素や栄養が共有されなくなります。
最近はマスクで気付きにくいですが、鼻や粘膜などの乾燥からウイルス感染や「かくれ脱水」を引き起こしやすくもなります。
かくれ脱水とは自覚のない脱水症状を指し、夏季より冬季のほうが多くなる傾向にあると言われています。
原因としては先に挙げた乾燥の影響のほか、冷えによりトイレが近くなることだけでなく、夏場に汗をかくような「目に見える変化」が少ないことにより、身体から水分が失われていることに気付きにくくなると考えられています。
このようなことから水分補給の頻度が知らず知らずのうちに少なくなり脱水症状に拍車をかけてしまうのです。
皮膚のカサカサ状態=冬の乾燥のせいだと片付けてしまいそうですが、脱水症状の始まりのサインでもあります。
そのままにしていると身体はどんどん水分を失い、口中の粘つきや倦怠感、めまいにまで進行してしまうかもしれません。
免疫力が下がることでウイルスにも感染しやすくなり、脱水症状から他の病気の原因になる可能性も出てくるのでしっかり対策しましょう。
かくれ脱水を予防するためにはこまめな水分補給を行いましょう。
ただし、冬場は喉の渇きを感じたタイミング=既に脱水が起こりかけている状態なので、喉の渇きを感じていなくても水分を取るように心がけてください。
目安としては、1日に最低でも1.2リットル、そしてそれとは別で2時間おきにコップ1杯分の水や白湯を飲むようにしましょう。
夏の水分対策と同じく、水のほか経口補水液水液で塩分等を補給するのもおすすめです。
しっかりと身体を整えて、今年も健康的に、うるおいのある冬を過ごしましょう。