すっかり暖かくなり、春から初夏にかけて、黄砂が多く飛来する時期になりました。特にこの4月がピーク。
今回は、黄砂対策について、役立つ情報をご紹介します。
まず、黄砂の正体についておさらいしておきましょう。

黄砂は、中国やモンゴルなどの乾燥地帯から発生した、砂や塵が風に乗って日本に運ばれる現象のことです。
PM2.5は直径2.5µm（1µm=1mmの1,000分の1）以下の微小粒子状物質で、このサイズの黄砂もPM2.5として扱われます。
PM2.5は肺に入ってしまうと、健康に悪影響を与える可能性があるため、対策が必要となります。

■N95マスクで肺への影響を防ぐ
まず、黄砂が多く飛来すると予想される日には、外出をできるだけ控えましょう。
外出が必要な場合は、マスクの着用が必須です。特に、N95マスクは、PM2.5もしっかりとブロックしてくれるため、おすすめです。

ただし、N95マスクは通常のマスクよりも密閉性が高いため、息苦しく感じることがあるかもしれません。
その場合は、こまめに休憩を取りながら使用することをおすすめします。

できるだけハードな運動を避け、低強度の運動を心がけるようにしましょう。
強い運動をすることで、マスクによって呼吸が苦しいだけでなく、黄砂が肺に入りやすくなる可能性があるため、注意が必要です。

さらに、黄砂による肌への影響も心配です。
黄砂に含まれる微粒子は、肌に付着すると、かゆみやかぶれなどのトラブルを引き起こすことがあります。
そこで、外出時には、肌をしっかりと守るため長袖の衣服を着用しましょう。

■中性洗剤で窓やベランダの細かな粒子も落とす

次に、ベランダや窓の除去方法や掃除方法について、ご紹介します。
黄砂が付着した場合は、まず水で汚れを流すことをおすすめしますが、水だけでは完全に除去することができません。
そこで、中性洗剤を使った洗浄が有効です。
中性洗剤を水に溶かし、柔らかいスポンジなどで優しくこすりながら洗浄すると、黄砂がスムーズに除去できます。

たわしやスポンジ、金属製のハンドル付きの掃除用具は避けるようにしましょう。
これらの掃除用具を使うと、窓やベランダの表面を傷つける恐れがあります。

ベランダや窓の黄砂対策として、観葉植物を置くことをおすすめします。
観葉植物は、黄砂を吸収する効果があり、部屋の空気を浄化してくれます。

また、車の外装に留まると長期間にわたって錆やスクラッチの原因となるため、しっかりと除去することが重要です。

こうした清掃の際には、マスクや手袋、長袖の衣服の着用をお勧めします。
黄砂に含まれる微細な粒子が空中に舞う可能性があるため、肌や目、鼻に付着するのを防ぐためです。

西日本の黄砂やPM2.5の被害は梅雨前までがピーク。
もうしばらくの我慢。
しっかりと対策し、健康で快適な毎日を過ごしましょう。