室内の雰囲気を明るくしたり、空気の浄化にも役立つ観葉植物。
「芽吹く」春は、観葉植物の栽培を始めるのに適した季節。
今回は、栽培はもちろん、培養しやすく、100円ショップなどでも簡単に手に入りやすいポトスの栽培方法とともに、
その成長力を活かしたポトスタワーのつくり方についてご紹介します。

●ポトスとは？
原産地はソロモン諸島。熱帯地方で大きな木に這い上がるように育つツル性の植物です。
茎の伸びる方向を上へ向けると葉が大きく、下へ下げて育てると葉が小さくなる性質があります。
明るい緑の葉をたくさん生やすポトスは、
「永遠の富」「華やかな明るさ」「長い幸」などの花言葉があります。
また、最近では紋様のないライムポトスなどの品種も人気です。

●ポトスの栽培方法
ポトスは明るい場所を好みますが、直射日光は避けましょう。また、風通しの良い場所に置くとよいでしょう。土は水はけの良いものを使い、鉢底には穴を開けて水を切れるようにしましょう。水やりは乾燥気味を保ち、過湿にならないように注意してください。

●水差しによる培養方法

ポトスは水中でも育つことができるため、水差しで培養する方法もおすすめです。まず、健康な茎を切り取り、水差しに挿してください。水位は茎の上部が浸かる程度にし、週に数回水を換えてください。新しい葉や根が成長するまで、水差しで管理します。また、人工の土を使用したハイドロカルチャーであれば、水差しで目立つ根や水の汚れを隠すことができます。

●ポトスタワーの作り方
さあ、ポトスの栽培、培養に成功したらいよいよポトスタワーを作ってみましょう。
ポトスタワーはをつくるのには、いくつかの方法があります。

①支柱棒を使用する方法
各々の茎を支持棒に差し込んでいきます。茎を差し込む際には、柔らかいガーデニングワイヤーなどを使って固定すると安定します。茎が支持棒にしっかりと固定されたら、鉢を壁面に取り付けるためのフックや金具を使用し、ポトスタワーを作り上げていきます。

②鉢底ネット＋水苔
100円ショップで鉢底ネットを購入、ピンセット等を使用して丸めます。鉢の中央に丸めた鉢底ネットを埋め、ネットの中に水苔を入れ、上から水を補給します。その際、裁断したペットボトルの上部などを使用するとジョウロ替わりになります。ポトスは水を求めるため上へ上へ育ちます。

③ヘゴ支柱を使用
より本格的に楽しみたい方は専用のヘゴ支柱が数千円程度で販売されています。大手通販サイト等からでも購入できますので、ご検討ください。

また、観葉植物にはインテリアとしてだけでなく、次のようなメリットがあるとされます。

1. ストレスの軽減: 観葉植物は、自然のエレメントを部屋にもたらすため、ストレスの軽減に役立ちます。研究によれば、観葉植物を周囲に配置することで、心拍数や血圧の上昇を緩和し、リラックス効果をもたらすとされています。

2. 空気浄化: 観葉植物は、光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。
また、葉表面に付着した微細な物質や有害な化学物質を取り込み、浄化してくれます。その結果、室内の空気をより清潔に保ち、健康への影響を軽減することができます。

3. 集中力の向上: 緑の植物を見ることは、集中力を高める効果があるとされています。観葉植物をデスクや学習スペースの近くに置くことで、脳の疲労を軽減し、集中力を向上させることができます。

4. 室内の湿度調整: 観葉植物は蒸散作用を持っており、周囲の湿度を上げます。特に乾燥した季節や冷暖房の効いた室内では、湿度の調整が重要です。観葉植物は乾燥を緩和し、快適な環境を保つのに役立ちます。

5. 音の吸収: 観葉植物は、部屋の音響環境を改善する役割も果たしています。葉の表面に付着した微細な毛や構造が、音波を吸収し反射する特性を持っています。


観葉植物の緑と日々の成長が、暮らしに潤いをもたらしてくれることでしょう。