夜スムージーで紫外線対策
手軽に素早く栄養補給するために、「朝スムージー」を習慣にされている方がいらっしゃるかもしれません。実は、スムージーを朝摂ることで、食材によっては日焼けを促進している可能性があることをご存じでしょうか? 野菜や果物を丸ごと使用し、場合によっては種や皮の部分もまるごと使うこともあるスムージー。水や氷、牛乳や豆乳などと一緒にミキサーに入れて作ることが多いのも特徴です。葉野菜のえぐみをとるために、柑橘類は定番という方も多いでしょう。しかしこれら柑橘類に多く含まれる「ソラレン」が日焼けを促進することがわかっています。 紫外線の感受性を高める「ソラレン」 朝にソラレンを多く摂取したり浴びたりすると、肌が通常より紫外線を感じやすくなります。ソラレンが紫外線の吸収率を高めているのは摂取した後の7時間。朝に摂取すれば血流とともに2時間で全身に行き渡り、お昼過ぎになってもその効果が持続するとされます。スムージーに限らず、ソラレンを多く含むフルーツの皮を使用した加工品や料理、皮ごとスライスしたフルーツパックなどは朝、控えた方がよいとされます。 特に気を付けたい食材は、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン、パセリなどです。これら、ビタミンCの多い食材に、ソラレンは多く含まれています。オレンジやレモンなどは皮を破棄すれば問題ありませんが、グレープフルーツやパセリなど皮の有無に関係なくソラレンを多く含む食材もあります。 ここからは朝と夜それぞれおすすめの食材を挙げていきます。 ●朝におすすめの食材 ●夜におすすめの食材 ●ピンクグレープフルーツ 1/2個 無糖ヨーグルトを入れるとより飲みやすくなります
ソラレンとは、紫外線の感受性を高めて肌に悪影響を引き起こす光毒性物質です。
トマト、赤ピーマン、赤キャベツ、リンゴ、苺、カリフラワー、アーモンドなどです。赤い食材が多い印象を受けませんか?赤や橙色の色素を作り出す栄養素の多くは強い抗酸化作用があるため、日焼けやシミなどを防ぐ働きがあります。特にトマトに含まれるリコピンには強い抗酸化作用があり、メラニンの生成を促進する活性酸素を取り除く働きがあります。トマトは生で食べるよりも加熱した方がリコピンを吸収しやすく、加熱処理されたトマトジュースをそのまま朝のスムージーに混ぜるのもよいでしょう。
ソラレンを多く含む柑橘類も夜に飲めば安心。むしろ、ビタミンCを多く含むため積極的に摂りたいところです。ビタミンCは昼に紫外線を浴びて発生した活性酵素を除去する働きがあります。また、熱に弱いのでスムージーとして摂取することで、よりその効果が期待できます。ピンクグレープフルーツはソラレンやビタミンCだけでなく、トマトに含まれるリコピンも豊富なため、夜のスムージーに特におすすめの食材です。
●バナナ 1本
●小松菜 1把
●はちみつ 大さじ1
●水 100㎖
スムージーに正解はありませんが、紫外線を気にされる方は朝の「ソラレン」摂取に注意しつつ、夜スムージーでビタミンCをたっぷりと、自分だけのお気に入りレシピを探してみましょう。