冷え性さんの飲み物選び
一年で最も寒いと言われる時季となりました。
体の冷えを解消するために水筒に温かい飲み物を用意したり、コンビニやスーパーのホットドリンクコーナーに立ち寄ったり、あるいは自動販売機で購入するという方も多いはず。中でも、渋みが美味しい緑茶を選ぶという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はこの緑茶、たとえホットであっても「体を冷やす飲み物」とされていることをご存じでしょうか?
理由は二つあります。
一つ目は、緑茶が「不発酵茶」に分類されるためです。「不発酵茶」とは、茶葉を蒸したり炒ったりする方法で発酵を止めて乾燥させるお茶のことです。反対に、茶葉が褐色になるまで完全に発酵(酸化)させる紅茶は「発酵茶」で、「体を温める飲み物」とされています。
発酵食品といえば腸内環境を改善する特徴があります。腸内環境が悪化すると血液が汚れてしまいますが、発酵食品を積極的に選ぶことで腸の働きが整い、血液をサラサラにしてくれます。冷えは血行不良からくるので、それを改善する発酵食品は体を温める強い味方だと言えます。
二つ目は、緑茶にはカフェインが多く含まれているためです。利尿作用による排尿とともに熱が奪われるのです。ただし、「発酵茶」とされている紅茶もまたカフェインが含まれているので、飲み過ぎには注意です。 ここからは緑茶に代わるおすすめの飲み物6選をご紹介させていただきます。 ■ほうじ茶 ■黒豆茶 ■ルイボスティー ■ジンジャーティー ■シナモンティー ■かりん茶
まだ試したことのないものがあればこの冬に是非お試しください。
緑茶を焙煎したもの。その香ばしい香り成分のピラジンには、血行を促進させる作用があります。カフェインも少なく飲みやすいお茶なので、寒い日の定番に取り入れやすいお茶です。
黒豆を焙煎したもので、黒豆の自然な甘みと香ばしさが感じられるお茶です。黒豆茶に含まれるポリフェノールには、血行を促進させる作用があります。
ルイボスという植物を原料にしたお茶で、血行を促進させる作用があります。また、カフェインが含まれておらず、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。ビタミンやミネラルを積極的に摂取することは、体内で熱を作り出すことにつながります。
生姜を加熱することで生まれる成分ショウガオールは、血行を促進させ新陳代謝を上げる作用があります。ジンジャーティーのほか、シンプルにお湯にショウガと砂糖を溶かして飲む生姜湯もおすすめです。お湯に生姜をすりおろすか、しぼり汁を入れることで簡単に作れますが、手軽なチューブタイプの生姜でもその効果が期待できます。
シナモンに含まれるシンナムアルデヒドには、血行を促進させる作用があります。市販の紅茶にシナモンスティックやシナモンパウダーを入れるだけでその効果が期待できます。
かりんに含まれているクエン酸には、血行を促進させる作用があります。市販のもので、乾燥タイプや蜂蜜漬けタイプなどがあります。
いかがでしょうか。
温かい飲み物の中でも、より効果的に、冷えに効くものをご紹介しました。
これから本格的になる寒さを美味しく乗り越えていきましょう。